フラワーデモ！性被害者の声を聞いてきました。

1月11日 全国一斉に行われたフラワーデモに参加してきました。

フラワーデモとは 性犯罪や性暴力を許さない。性被害者の生の声を聞いて 被害者に寄り添い 今ある現実に目を背けず考えて欲しいという運動です。 司法や日本人の意識を少しでも変わればと願っている人々の集まりでした。

東京では、19時から皇居と東京駅前の通りで行われていました。そう言えば、この場所は『労働讃歌』のPVで使われた場所です。 そんな事も全く気づかずに 性被害者の声を聞きました。 温かい服装でいったのですが、想像以上に寒い夜でした。私の予想を超えて150人以上集まっていました。通りに人の塊が出来ていました。見ると発言者を囲むように人が集まっていました。

飛び入り参加自由のマイクに 次々と人が並びます。発言者は15人ほどでした。セーラー服を着た高校生から60歳代の方、中には男性も発言していました。

皆さん 性被害者です。彼女らは自らの経験やその後の現状を 涙ながらに訴えていました。 驚いたのは 父親からの性被害が多かったことです。幼少期にデリケートな性という人間の大切な根幹部分にキズが付くと、その苦しみで女の一生を苦しみの中で生きなければならないと言っていました。

30年以上前に父親にイタズラをされ、それが中学時代迄 続いたそうです。父親が病気で亡くなる寸前『お前 最後に 私に謝ることがあるだろう』と叫び 父親に馬乗りになったそうです。20代に 母親が『なんでそんなに父親が嫌いなの』と聞いたそうです。 その時 今までの話を全て話したら『お前も悪いんじゃないの』と言われ 母親を信頼出来なくなったと言っていました。

半年前に 複数の男にレイプされました。PTSDで外に出られず、仕事も出来なく、人が怖いと訴えていました。精神的に不安定で耐えられないと、、なぜ 私は今 ここで皆さんの前で話しているのか？ 彼女はマスクを外し『私を見て下さい。皆さんの記憶の中に私がいた事を覚えて欲しいです。、、、もしかすると、、、』 後は嗚咽でした。強烈な言葉でした。

性被害者は 身体を汚されます。暴力を振るわれ 成すすべもなく屈辱されます。身体のキズはいつか癒えるでしょう。しかし、キズついた心は 一生癒えません。精神が病む方もたくさんいます。鬱になり仕事をやめざる負えない方がたくさんいました。

しかし、警察や司法で 刑事処分にならないケースがたくさんある事を知りました。民事で勝訴しているのに、、伊藤詩織さんのケースと同じです。

セーラー服を着た高校生は 露出や痴漢は日常茶飯事です。電車通学では毎朝の事です。何百回も経験すると もう慣れてしまって 『またか』と思ってしまいます。 なぜ これが当たり前の世の中なんでしょうか？ 私は納得出来ません。来年 私は18歳になります。このような犯罪を撲滅させるため 政治から変えたいです。しかし 私だけの一票で変わることはありません。どう戦えばいいのか私も分かりませんが、でも 痴漢は絶対に許せない行為です。その撲滅をしたいです。

中学生の時の美術の先生に そういう関係になりました。関係は19歳まで続きました。私は 愛とはこのようなものだ と思っていましたが、彼には妻子がありました。中学生の時を思い出すと 何で生徒に手を出したのか？ とても先生としてあり得ない行為です。教育委員会に話しました。しかし、彼は否定し今でも教師をしています。私はPTSDを発症し 精神的に混乱しフラッシュバックで苦しんでいます。現在 東京高裁に提訴しています。

沖縄に住んでいた米国女性。
沖縄で米軍の兵士にレイプされました。すぐに警察に行きました。しかし、兵士は地位協定で米国に帰国しました。日本では罪を償うことはなく帰国してしまったのです。私は 米国に行き 彼を見つけ 米国の裁判で彼を告訴し勝訴しました。私はこの事件を本にしました。絶対に逃げ得は許せません。皆さん 戦って下さい。

父親が早く亡くなり 母娘で生きてきました。繁華街の中に自宅がありました。 幼い頃から近所の人にイタズラされ続けました。私は 今 アダルト女優をしています。性なんてこんなもの。そんな考えが 私の根本にあります。愛に繋がる性を求めたいです。

発言する皆さんが 泣きながら嗚咽しながら話していました。

伊藤詩織さんの件で 性犯罪を考える機会があり今回、初めて性被害者の生の声を聞こうと参加しました。 性犯罪についてある程度の知識はありましたが、正直 被害者が こんな苦しみを受けていたのかと愕然としました

性被害にあった女性は 精神的に不安定になり 外に出ることも出来なく仕事をやめざる負えない。一人の女性の人生をこんなにも、大きく変えてしまう事だったのか と 今まで性被害について知りませんでした。皆さんの体験に心が痛みました。そして 皆さんの勇気に頭が下がります。どうか 早く心休まれるよう願っています。

参加されている人たちは 女性だけではなく 男性もたくさんいます。 皆さん 手には一輪の花を持って参加されていました。最後には 発言者を取り囲み 車座になり聞いていました。

東京駅や回りのビルの光が とても綺麗でした。しかし、それがとても冷たい光に感じた夜でした…。

強制性交等罪の罰則

強制性交等罪 : 5年以上の有期懲役

準強制性交等罪 : 5年以上の有期懲役

強制性交等致死傷罪 : 無期/6年以上の懲役

 PTSDを発症した場合、懲役8年との判例がある。

フラワーデモ、次回は 2月11日 火曜日です。