♪"Re:Story"を読み解く
♪"Re:Story"
大人になって 『あぁ あの時は 楽しかったな』って自分が 子供のときの事を思い出す事はないですか? 『あのときに もう一度戻りたいな』って
それを 叶えてくれるのが この曲 ♪"Re:Story" まさに 再出発。
Re:Story
作曲:invisible manners
作詞︰invisible manners
8月のステーション
右も左も分からなかった僕たちが
今じゃ手と手取り合って
同じ景色を見てるってすごいことじゃね
それに何より僕らは
妙に気の合う遊び仲間だったりして
何気ない日々を過ごしてた
(Slap Lap Tap)
友達ってどう作るんだろう? 同じところで遊ぶ子供達を見ていると 気がついたら 一緒に遊んでいる。大人になると 新しい友達を作るのは難しいです。お酒を飲んでいても あくまでも仕事仲間、酒場仲間…友人というより 知り合い。子供時代や学生時代は 気の合う友人、友達が自然と集まって遊んでいた。それが 何気ない日々でした。大人になると 価値観が変わって気がついたら それは特別な日になっています。
子供時代は 毎日が大切な瞬間です。私はもう忘れてしまいましたが…。
♪"8月のステーション"
冒頭から 既に 風景や空気、匂いまで感じますね。
♪"今じゃ手と手取り合って 同じ景色を見てるってすごいことじゃね"
子供時代や学生時代に気の合う友人と一緒に旅をする そんなことでワクワクしましたね。私は 学生時代に出会ってから 35年来の親友がいます。 彼は 私と一緒に 北海道を自転車で一周した仲間です。実は今でも一緒に仕事をしてるんです。
それだけ子供時代、学生時代に作った友人は 心の友、心友になるんですね。
ちょっと気になる ♪"すごいことじゃね"の♪"じゃね" あーりんの可愛い言い方で流されそうですが 調べてみました。横浜の『~じゃん』のような 横浜の方言でした。 『じゃん』は、実は 山梨県や静岡県の方言に由来しているとのこと。『じゃね』は北関東 栃木県あたりの方言に由来しています。
(Slap Lap Tap)は 『手を叩こう』ですかね。
鈍行列車に揺られ揺られて
たわいないことで笑い合って
光と音とを放ち続けてる
街に背を向け出かけよう
(Slap Lap Tap)
私が一番気に入っている歌詞です。
純真無垢で 何も怖くなかった自分。 毎日が光輝いていた。そんな少年時代に 友人と鈍行列車に乗って『旅』に出る。…いい風景ですね。
♪"鈍行列車に揺られ揺られて たわいないことで笑い合って"
♪"鈍行列車"と歌っているのがいいです。 電車ではなく列車です。 聞く世代によって 少年時代の風景は変わるので ここは列車ですね。 私の場合は『SL D51蒸気機関車・通称 デゴイチ』が 脳裏に浮かびます。車両によっては『ダルマストーブ』があって 乗客が そのダルマストーブに石炭を燃【く】べます。北海道のド田舎の風景です。
♪"光と音とを放ち続けてる 街に背を向け出かけよう"
この歌詞は 寺山修司の『書を捨てよ町へ出よう』を思い出します。1970年の アンゴラ演劇で有名になったエッセイです。 演劇、映画にもなっています。日常打破のための冒険と行動のススメ、誰もが経験できないようなことをしたり、その景色を見たりすることは 若者の特権 ここぞとばかりにお金を注ぎ込むのは一見 無謀な行動ですが それこそ 若者の特権だ。と寺山修司は言っています。まぁ それは 若者の話。
ここでは もっと若く 純真無垢な少年時代の物語です。
意味なんか後で
リズムに身を任し
不安をもつき飛ばして
陽の光浴びて
狭い狭い世界だからこそ手を繋ごう
バカらしく美しいままの
時間の在り処を僕は忘れちゃいないから
問わず語りでごめんね
あるがままの言葉で
いつか前に進んでいけるだろう Yeah Yeah
Re:Story Of My Life
♪"バカらしく美しい…" 子供時代の美しい時代を見事に詞として言い表していますね。
しかし、ちょっと疑問が出てきました。…果たして この旅は現在進行中の旅なのか?
これは 主人公の今の旅なのでしょうか… どうも そうではないようです。 この歌詞は私たちと同じ目線…つまり 過去を振り返っての少年時代を歌っていると私は見ました。
それは…♪"Re:Story Of My Life"…から導きました。
日本語で『僕の人生の物語』…Re: …ですから 再スタート。 つまり『僕の人生再スタートの物語』『僕の人生の再出発』と解釈できます。英語で『Story Of My Life』の意味は単純に 僕の人生の物語とか僕の人生物語ですが、実は他にも意味があります。自分に毎回降りかかる不運を嘆くという意味です。僕はこういう運命だ。僕はいつもこういう目に合う。そんな言葉です。ただし、ここでは そんなネガティブな感じませんね。
♪"問わず語り"とは、ひとりごとのように語る。
思い出してたんだ
束の間の道草すらいつも一緒だった
僕が落ち込んでたとき
隣に居てくれるだけで嬉しかった
Smile again 丸投げの言葉で この願いが届くまで
あるだけの言葉をもってして
君と話してたいんだ
(Slap Lap Tap)
歌詞はすべて 過去形の『~だった』『~かった』でも 過去の思い出の少年時代と感じます。 友人との思い出…まさに歌詞の通りですね。
♪"Smile again 丸投げの言葉で この願いが届くまで…"の韻の踏みかたが素敵ですね。
うらうららかな渚にたたずむ僕たちを
光るサラウンドの波が包み込んで
「遠回りも 大事だよ」って教えてくれた夏
昨日より少し軽くなれたみたい
(Slap Lap Tap)
夏は海ですよね。風や汐の匂いまで伝わるようです。
『波が教えてくれた』なんて いい歌詞ですね。
意味なんか後で
リズムに身を任して
不安をもつき飛ばして
陽の光浴びて
狭い狭い世界だからこそ手を繋ごう
君が直ぐそばに居てくれたら
まぶしい太陽ですら嫉妬してしまうほど
大人ぶらずそのままで
青くさくってもいいだろ
いつか前に進んでいけるだろう Yeah Yeah
Re:Story Of My Life
ですね。青くさくたっていいんです。今の その瞬間を大切に…未来や意味なんて後回しでいいんです。それこそが 少年時代の特権です。
息抜きが下手下手下手!
眠気全開 寝たい寝たい寝たい!
難しい話 めまいめまいめまい!
気味だね気味だね気味だね ややお疲れ気味だね
支離滅裂に尻を叩かれて
力の限り振り絞ってみても
明日は明日で嵐のようで
僕の話は明後日のようで
Ding Dong Ding Dong 朝まで
Ding Dong Ding Dong 二人踊ろうよ
What’s going on
Ding Dong Ding Dong 朝まで
Ding Dong Ding Dong 二人踊ろうよ
What’s going on
バカらしく美しいままの
時間の在り処を僕は忘れちゃいないから
問わず語りでごめんね
あるがままの言葉が
本当の想いだから
君が直ぐそばに居てくれたら
まぶしい太陽ですら嫉妬してしまうほど
大人ぶらずそのままで
青くさくってもいいさ
いつか前に進んでいけるだろう Yeah Yeah
Re:Story Of My Life
Oh Yeah Yeah Yeah
The Story Of My Life
『自分の人生の再出発』
純真無垢な少年時代を思い出し 次の新たなる
スタートの為に 私達の魂を浄化させ 再スタートを促す曲。 私はそんな解釈をしました。
MVに出てくる 少年達は ももクロ四人を反映しています。 この歌詞も きっとそうでしょう。
それにしても いい歌詞だなぁ。
♪"問わず語りでごめんね あるがままの言葉が 本当の想いだから"