もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

日本神話の神々の戦いは 実話から作られ 語られ続けていたのでは?

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あーりんのこのシーンを見て 天照大御神・アマテラスを連想したのは 私くらいだろうな。

古事記神話のストーリーは簡単に言うと『神々の戦いの物語』です。…戦ってばかりいる日本の神々の中で特に好戦的なのは アマテラスです。

出雲の神々との戦いでは この女神が司令官として指揮をとっています。


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父のイザナギは アマテラスには高天原 ツキヨミには夜の国 スサノオには海の世界の支配を命じます。

しかし スサノオは それが不服なのか 立派なヒゲをはやす大人になっても泣きわめきます。


その泣くさまは 青々とした山を枯れ山のように泣き枯らし、河や海はすっかり泣き乾してしまった。そのため悪しき神の声は、五月ごろ騒ぐ蠅のように満ち あらゆる災いをもたらした。 『新編日本古典文学全集より』

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その後 スサノオは父のイザナギに神々の世界から追放されます。スサノオはアマテラスの高天原に出現します。

アマテラスは自分の領国を弟が奪いに来たと疑いました。アマテラスは 鎧に身を固め 矢を背負って武装スサノオの来襲に備えます。


弓に内側を振り立てて 堅い土の庭に ももが埋まるまで踏み込み 地面を 粉雪のように蹴散らかして 雄々しくむかえうつ-


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アマテラスは 今で云う 相撲のシコ【四股】を踏んでいるのです。四股は大地を鎮めるため 豊穣を祈願する意味があります。力強く踏む四股が地鎮の神事の所在なのです。 『堅い土の庭』は土俵に似ていますし 弓を振り立てるのは 大相撲の「弓取り式」のようです。

古事記では スサノオ高天原に向かうようすが書かれています。 『山川ことごとく動き 国土みな震【ふる】ひき』


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日本最古の相撲取りの埴輪



アマテラスが四股を踏む理由は スサノオによって揺さぶられる大地を鎮めるためだと分かります。


その後 アマテラスは戦いに敗れ そのスサノオの傍若無人さに アマテラスは岩の洞窟に隠れます。これが有名なアマテラスの『岩戸隠れ』と呼ばれるエピソードです。


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古事記 日本書紀に書かれている日本の神話


実は このエピソードは 縄文時代に実際にあった史実を物語として後世に残した地球規模の巨大噴火の災害の事なのではという学説があります。


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今から7300年前 熊本 鬼界カルデラ噴火という海底火山の爆発がありました。 『山を泣き枯らし 河や海を泣き乾かした』とは……噴火は火砕流を伴います。鬼界カルデラ噴火の火砕流は半径100km以上に広がりました。

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スサノオの号泣が『山を枯らし 川と海の水を乾かした』程の もの凄い途方もないエネルギーということは その正体は 巨大噴火の火砕流ではないか?
地球上で一万年に一度の巨大噴火で 九州全土が火砕流と火山灰でまっ平になったほどです。その痕跡は『シラス大地』として今に残っています。


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その大地を鎮めるために 天照大御神は四股を踏んでいたのです。 力強く踏む四股… あーりんのこの姿… アマテラス女神の地鎮の神事に見えてしまいました。