差別主義者というレッテルを頂きました
アイヌ文化やアイヌの歴史が好きで、過去に様々な角度からアイヌを語り、自分なりに仮定を想定しブログに書いてきました。その後、暫くアイヌから離れアイヌ問題に関わらないようにしていましたが、最近、私が気になっていたアイヌ遺骨返還のテレビ特集があり、再びアイヌ問題に関するツイートをしました。しかし、Twitter内が以前と変わらない相変わらずの環境でがっかりしました。何故、暫く アイヌに関わらないようにしたのか…それは「お前は差別主義者だ」「差別野郎」と人権主義者やアイヌ擁護派から叩かれ続けたからです。それは以前ブログで告白しています。
http://mickymagicabc.hateblo.jp/entry/2019/08/07/173558
気になっていた「アイヌ遺骨返還問題」…アイヌのイベント勉強会に初めて参加した事があります。それは アイヌ遺骨が日本の大学に保管されている。という事を知って憤慨したからで、何でそんな事が起きたのかと疑問に思ったからです。それは左派のイベントでした。アイヌ遺骨返還運動をしている老アイヌのご婦人、弁護士、アイヌ活動家、アイヌ歴史家などが次々と弁士となり発言していました。
アイヌ活動家の新井かおり氏は Twitterで「かおりんだい」として活躍し一度お会いしたいと思っていた人でした。国連でアイヌ問題をスピーチした人物でもあります。勉強会の聴衆者に 英国人のマーク・ウィンチェスタ氏もいました。彼は アイヌの学術的指導者のような方だと認識していました。どちらも有名な方で アイヌ問題について様々な事を教わっていました。ただ、そのイベントの勉強会である出来事がありました。
質疑応答でマークさんが弁護士に何度も質問をして 聴衆者の方々が飽きるほど時間を使っていました。質問が高度過ぎたのでしょう。老アイヌのご婦人の番になり「何やら外人がいろんな質問をしてよく解らないが、問題はひとつアイヌの遺骨をどう返還させるかです」 会場が拍手に溢れました。マーク氏は以降 一言も発しませんでした。
私は 終了したら 新井かおり氏にどう挨拶しようかと、新井氏の顔を見ていました。新井氏は終始ニコニコしていました。
その日の夜、Twitterに流れてきたのは マーク氏の 「外人って何?」「老アイヌの女性が外人と言って差別した」という内容のツイートでした。するとフォロワー達が「何? 差別しただと…」「いくらアイヌでも差別はいけない」「差別反対」と老アイヌのご婦人を叩き巻くっていました。全てを目撃していた私は驚きました。
はあ、あの時マークさんが回りの空気を読まずに弁護士に質問をし続けたからでしょう。更に、新井かおり氏が現れ「私もそう思いました」とリツイート…はあ 何だこの状況は…ならば何で お二人とも会場で老アイヌのご婦人に言わなかったのか。新井氏に至っては 終始ニコニコしていたでしょう。
私は目撃者であり、その時の状況を知っている者として状況説明をしました。しかし、ツイートをリツイートされ「外人は差別用語」とフォロワーからは差別一辺倒で罵倒されました。「お前は差別主義者か…」…どんな差別も許さないが彼らの主張でした。
私は「マーク氏は会場内の方々に侮辱されたとお思いじゃないですか。さらに新井氏は終始ニコニコしていましたね。ならば会場で一言ご注意すれば良かったのではないでしょうか」結局、二人に数日後にはブロックされてしまいました。
私は 右派も左派も関係なく 是々非々で挑もうと常日頃 思って活動しています。曲がったことは嫌いです。殊更、外国人差別を主張し、いない人物の悪口を言い合うのを見て人として残念に感じ二人から離れました。
当時はTwitterを始めたばかりで、リツイートされて集団で叩く行為にも憤慨していました。のちに右派も同じ手法で集団で叩いていて、これがTwitterの怖い所だと知りました。実際、私は右派にも左派にも同じやり方で叩かれた経験があります。
人権主義者は、どんな差別でも許さないと正義をかざし 相手を否定し差別主義者と罵倒します。ただ右派には極端な思想のレイシストがいるのも事実です。私は以前 過激な右派だったので その気質はあります。以前より充分に注意しながら発言はしていますが、それは直すべきモノと自覚しています。 差別という言葉は強力です。誰も差別には断固として戦うと正義を振りかざします。差別主義者とレッテルを貼られた人間は、今までの信頼や信用を失い、もしかすると 他人の判断で差別主義者でもないのに差別主義者となってしまいます。差別は全てどんなものでも差別だ。 差別をなくそうと活動されている人権主義者の方々に言いたい。人はその時々で考えが変わったり、何かの影響で考えを改めたり、他人の一言で意識が変わったりします。以前より「まし」になりたいと成長するのが人です。成長したいと常日頃努力しています。相手を差別主義者という方々、そこまで想像してツイートして下さい。差別主義者などと簡単に言わないで頂きたい。簡単に差別主義者とレッテルを貼らないで頂きたい。その後の影響が計り知れない酷い言葉です。正義は誰もあります。その正義も人それぞれです。他人に自分の価値観を押し付けて判断するのはやめて頂きたい。私は差別主義者でもレイシストでもありません。
「あなたはアイヌなんて気にしないで。大丈夫だから」
「… 何が大丈夫なんだろう」
無自覚の差別です。差別という意識は当事者しか分からないのでしょうね。
さて、アイヌ新法が制定し「アイヌは先住民族である」と定義されて私はその通りと喜んでいました。アイヌは縄文人のイチ部族というのが以前からの私の仮説でした。しかし、アイヌ新法はアイヌ先住権には言及していません。それはアイヌ先住権はアイヌ自治区に繋がるからです。保守政党が最後まで意義を唱えて死守したことと私は捉えています。アイヌ自治区構想は米国の先住民族、インディアン自治区を参考にしています。
http://mickymagicabc.hateblo.jp/entry/2019/12/09/143827
私は アイヌの先住権には反対しています。
私がアイヌに心を寄せていても、この部分は譲れません。そもそも北海道のIR構想には反対しています。アイヌ先住権は米国のインディアン自治区のようなアイヌ自治区構想に繋がり、アイヌIR構想にも発展するのではと危惧しています。アイヌ自治区のIR構想は与野党両党の利益になります。議論が進めばウポポイのように確実に現実化するでしょう。事実、ウポポイのようなアイヌに関連する施設の建設が今後も予定されています。北海道の利、与野党の利、アイヌの利、地元民の利、恐らく反対する人は少ないでしょう。政治的にも、アイヌ自治区のIR構想は一番手っ取り早いアイヌ政策のひとつです。それは国のアイヌ予算が続く限りあります。。別にアイヌ予算に反対している訳ではないですよ。
IR構想の危険性…因みに 北海道の鈴木知事は最後までIR構想には反対の姿勢でした。自民党保守政党は前向きな姿勢でしたね。
http://mickymagicabc.hateblo.jp/entry/2019/11/20/224814
左派や人権主義者と違うのは、私がそんな考えを持っているからです。思想が違うと導き出す結果も違います。それが思想の多様性なのだと思います。