北海道ウポポイ(民族共生象徴空間)にお願い致します
アイヌの古式踊り「フッタレチュイ」 黒髪踊り… YouTubeでアイヌ舞踊として投稿されている映像を見ました。
アイヌ古式舞踊は、自然豊かな北の大地でアイヌ民族が育んできたアイヌ伝統文化です。
保護団体、札幌ウポポ保存会より
うーん。こんな踊り初めて見ました。 ホントにアイヌの古式踊りとは、到底思えません。
祭祀の祝宴やさまざまな行事に際して踊られ、独自の信仰に根ざしています。その様式には古くからこの形態をとどめているものが多くあります。特に信仰と芸能と生活が密接に結びついているところに特色があり、信仰や生活の中から生まれた舞踊性を今なお色濃く伝え、その中には舞踊の発生を考察することができる内容を含んでいて、芸能史的な価値が高いといえます。
これらの伝統歌舞は、熊送り(イオマンテ)、菱の実(ペカンペ)祭り、柳葉魚(シシャモ)祭りなどのアイヌの主要な儀式の際に踊られてきました。また、家庭における各種行事の祝宴の際にも踊られ、最近はまりも祭りなどの新しい祭りでも披露されるようになってきています。
その内容は、祭りのための酒をかもす時に歌われる「稗搗きの歌」や「ざるこしの歌」に合わせて踊る作業歌舞のようなものから、祭祀的性格の強い「剣の舞」「弓の舞」のような儀式歌舞、「鶴の舞」「バッタの舞」のような模擬舞踊、「棒踊り」「盆とり踊り」「馬追い踊り」などの娯楽舞踊、さらには「色男の舞」のような即興性を加味した舞踊があります。また、その多種多様な曲目もそれぞれのコタン(村)によって伝承曲目が異なり、さらに、その舞い方にも小異があるという特色が見られます。いずれも歌(ウポポ)を中心とし、踊りは輪舞(リムセ)を基本として構成されています。
このように本来は「見せる踊り」ではなく、楽しむ踊りでありました。しかし、最近は「アイヌ文化振興法」(1997年)の制定などもあって、アイヌ文化への関心が高まり、各種行事に招かれ、ステージなどでの公演も増えてきました。
しかし、私もアイヌ舞踊の詳細までは知りません。また、アイヌの踊りが近代の方が創作しているからと行って殊更に批判するわけでもありません。アイヌの単語は新しい時代に合わせ創作し続けた経緯があります。
アイヌ語で問題なのは アイヌ語を語る人が、あとわずかになってしまったことです。当時なかった 携帯電話やコンピューターなど 最新の単語をアイヌ語で作られなくなってしまいました。今は僅かにアイヌ語を話せるアイヌが作った単語を新しいアイヌ語に加えているのでしょう。
私の知る限りでは、アイヌ社会で 髪を振り乱す行為は忌み嫌われていたことと聞いています。アイヌは髪髭(かみひげ)の乱れを失禮(しつれい=失礼)として忌む…
それを加味すると、このアイヌ古式踊りも アイヌの忌み嫌う文化を知らず、現在のアイヌが新しく創作した踊りと思われます。アイヌの踊りは 明治、大正時代の目撃者の証言があり映像もたくさん残されています。その理由も当時の資料で知ることが出来ます。
現代のアイヌの方々にお願いしたいのは、当時の資料を研究し 今まで忘れられてしまったアイヌ舞踊やアイヌ文化を継承して頂きたい、過去のアイヌ文化、アイヌ舞踊を将来に残して行って欲しいと願っています。
大正時代に撮影されたアイヌ舞踊では、お互いに円になり足を踏み鳴らして、ジャンプしながら踊り歩く映像が残されています。アイヌには独特の行進占術、行進舞踊があると聞いています。
ウポポイ(民族共生象徴空間ウアイヌコㇿ コタン)では 、アイヌの歴史や文化継承を過去の第一資料に照らして遺して行って欲しいです。