もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

北海道自転車一周旅行。


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1980年 友人と二人で ひと夏の冒険をと自転車で北海道一周を目指した。

小学生から自転車で遠方に行くのが好きで、追分、由仁、、栗山、岩見沢と誰にも言わずに行っていた。両親は相当心配していただろうな。当時はデコチャリと云われた自転車で走っていました。


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いつの間にか子供がいなくなり、警察に連絡しようかと心配していたら 突然、子供から電話が来るなんて想像するだけで震える。それも市街から…軽く30キロは離れている。 そんな事を両親にしていたんだと反省しています。

 

 

毎年夏になると、どんどん 遠くの地を目指していった。 岩見沢旭川、広島、札幌、小樽、余市、苫小牧、室蘭、函館。 そして とうとう北海道一周です。やっと憧れの道北稚内と 道東根室を目指す。


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自転車の独り旅の魅力は、北海道の広大な景色を一人占め出来ることだ。

 

その旅で、今でも忘れられないのは 樽前あたりの海岸で蚊と戦いながら寝袋で寝たこと。深夜、流れ星が雨のように降ってきた。目に見える視界全てにどこを見渡しても美しい流れ星が雨のように降ってきた。 あの光景に今でも心を奪われています。北海道はそんな場所です。

 

その流れ星たちは ペテルギウス流星群だったのは後で知った。


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その後 何度か北海道一周をした。この頃には 立派なサイクリングバイクで荷物をたっぷり積んで走っていた。

 

泊まるのは各地にあったユースホステル。特に 襟裳のユースホステルキチガイユースで有名だった。

 

自転車で走ると反対経路で北海道を一周するライダーと会う。同じライダー仲間だ。必ず挨拶のサインをする。 なかには情報交換と直接話をしてくれる人もいる。襟裳のユースがキチガイユースだと聞いたのは宗谷岬で会ったライダーからだった。


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「何でキチガイユースなんだろう」 結局 何故かは聞けなかった。

宗谷岬から襟裳岬…北海道最北端の岬で最南端の岬の情報を聞いた。

 

いつしか、襟裳の「キチガイユース」行くことが、私たちの目標になっていました。


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稚内宗谷岬に行ったのは 大韓航空機撃墜事件の翌年の夏だった。


友人と二人で撃墜地点の宗谷岬の海に手を合わせた。夕日がとても綺麗な日だった。

 

これから一気に網走まで自転車で走ります。オホーツク海側にはあまり大きな街がなかったので 暫くは野宿です。


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稚内からオホーツク海沿岸を走ると浜頓別、枝幸、雄武、興部、紋別、と続く。紋別までは約200キロ。この間は小さな漁村はあるが 街らしいのはこの五つの町だけだ。風か強く大変な道のりだった。紋別から更に網走までは 約110キロ。北海道はデカイ、目的の網走まではまだまだ先です。


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海岸線に沿った道を走り続ける。

自転車で一番辛いのは 永遠に続くちょっとした上り坂と湾の地形に沿った道だ。 遥かずっと先にこれから走る道が見えるのは 精神的に参る。目標があるのは良いが、見え続けるのも辛いものだ。こんなに走っているのに、まだ あの地点に着かない。そんな気持ちになります。


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風と戦いながら走っていると バイクや車が後ろから前からくる。 それが通りすぎる度にクラクションを鳴らしてくれる。『がんばれー』という合図だ。 それで私も元気になる。私も手を上げ感謝の合図をする。それが北海道一周自転車旅行の醍醐味です。

 

これが 稚内から網走までの300キロ。優しさに溢れたキャッチボールが続きます。


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