mickyabc’s blog

有安杏果の卒業発言以来 疑心暗鬼になっているモノノフさん。 杏果の卒業と共に他界を考えている杏果推しさん。不仲説を信じているモノノフさん。 そんな方に是非読んで貰いたいと書きました。ももクロを他界する前に是非読んでください。よろしくお願いします。

未開の原住民は恐怖と好奇の存在だった。

 


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1960年代~1970年代に 全国放送された 「兼高かおる世界の旅」… 海外旅行が誰でもいけるようになったのは1980年代からで 当時は 一般庶民には 高値の花の贅沢な事で 世界を旅行しいろんな国の紹介していた「兼高かおる世界の旅」は お茶の間にいるだけで世界旅行ができると大人気の番組でした。

 

この番組は アメリカ、フランス、イギリス等の先進国は勿論、南アメリカ各国やアフリカ各国、アラブ諸国、南方の島々など 今では紛争地域で旅行などいけない アフガニスタン、イラン、イラクスーダンソマリア等 普通に旅行し その地域の人々の暮らしぶりを紹介していました。当時 どの地域も平和そのもの 今のような世界各地で紛争地域が点在していませんでした。 危険地帯は戦争をしていたベトナムや 紛争の気配がする朝鮮半島でした。

 


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しかし、もっと恐ろしい地域は未開の地域…ジャングルの中に住む原住民でした。パプアニューギニアのどこかに首狩り族がいるらしいと聞いたり、アフリカの未開の地には女を拐う種族がいたり、南アメリカのジャングルで白人の宣教師が殺されたりと 未開人【土人】の恐怖をマスコミや雑誌などで煽っていました。

 

私は 幼かったせいもあり 世界の恐ろしい未開人の存在に想像を膨らませ 震えました。 そんな時 テレビで初めて 未開人【土人】を見ました。番組は 「兼高かおる世界の旅」でした。 首狩り族がいるパプアニューギニアに行き 原住民【首狩り族とは違う種族】を紹介したり バンジージャンプを成人の儀式にしている原住民【バンジージャンプはここから世界に広まりました】を紹介したりと 全世界の原住民を紹介していました。私は始めてみる 土人を目を輝かせて見ていました。


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70年代後半に流行った番組は UFO、超能力、ネッシー、幽霊 等々 全て 未知なるモノが特集され 恐怖や好奇心を煽り お茶の間を沸かしました。

 

その原型が 1960年代の未開人【土人】を紹介する番組でした。後年、NHK 教育番組で放送していた「まっくろけの土人」の音楽が大ヒットしていました。確か 内容は 小さな島にヤシの木が一本。土人の黒人が ヤシの木の回りをぐるぐる回り仕舞いには黒いドーナツになってしまうというストーリーです。

恐らく 番組製作者は 土人は怖くないよ。可愛いよ。という意図だと思います。【その後 放送を自粛し以降 見かける事はなくなりました】

 


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そして、ダッコちゃんブームが日本中を席巻します。ダッコちゃんとは黒人の人形で、二の腕に引っかけて街を歩くのが流行りました。

 


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そんな時代 北海道ではアイヌ部落【東北、北海道では部落という言葉は差別ではありません】の人々が観光客相手に アイヌの普通の生活を披露していました。彼らは刺青をして綺麗なアイヌの民族着物を着ていました。 しかし、彼らは特別で ほとんどのアイヌ人は北海道の各地に普通に生活していました。

 

彼らは 和人と全く変わらない生活をして アイヌであることを隠し アイヌ文化やアイヌ語を捨てて生活をしていました。 和人はアイヌ土人と認識していました。アイヌの人々は熊と生活しテントのような藁葺き屋根で生活すると思っていました。それは一部のアイヌが観光客相手にアイヌの生活を紹介していた事と当時のマスコミやテレビのイメージが重なって出来た印象です。

 


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そんな時 「あの子はアイヌの子だから 一緒に遊んじゃダメよ。素行が悪くなるから」「アイヌとは結婚するんじゃないぞ。世間の目がある」「アイヌは野蛮人だから近づくんじゃない」等々。噂は噂を招き 街の人々の暗黙の差別が広がります。


この暗黙の差別は 北海道の各地でありました。私の古里の夕張は日本中の荒れくれども溜まり場みたいな場所で命を賭けた炭鉱夫の素性などを聞く人はいません。誰がアイヌだなんて噂すら聞きませんでしたが私の知らない場所では あったかも知れません。

 

それだけ アイヌ自身が身を隠して生活していました。小さな街でアイヌであることがばれたり、噂がたったらと日々恐怖を感じて生活していたでしょう。 アイヌの親は子供達にアイヌの子である事を隠します。アイヌ語アイヌ文化も教えません。和人として育てます。そんな時代から50年経ちました。平成が終わろうとしている現在、アイヌの人はどうなっているでしょう。

 

和人として育てられ 自らも全く疑問を持たずに和人と結婚し そして孫もいるでしょう。 しかし それは北海道では稀かも知れません。どこかで出生がばれ 北海道を離れて生活されている人々もたくさんいます。

 

何故 出生だけで差別されなければならないのでしょう。そんな悲しく辛いアイヌの近代の歴史が ほんの最近までありました。この国には、1997年まで 北海道旧土人保護法がありました。 土人とはアイヌの事です。生活困窮のアイヌの人々を保護する法律ですが…土人とは未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑していった言葉です。元は「土着の人」と意味でしたが 明治以降 差別的な意味合いも含まれています。

 


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1970年以降 土人差別用語となりました。今は死語ですが 2016年の沖縄でレーダー基地を警備する機動隊員が 抗議活動をする地元民に「土人」と発言し問題になった事があります。

 

当時 未開の原住民は恐怖と好奇の存在でした。

 

私は 北海道にアイヌ差別があったと真実を書くたびに悩んでます。漫画家の小林よしのり氏は「日本にはアイヌはもういない」と発言しています。 「アイヌ語も刺青も文化も継承していない民族がアイヌ民族か。普通に日本人じゃないか」 と…確かにそうでしょう。更に和人と結婚し 今ではハーフやクォーターの方々が大半かも知りません。

しかし それは私達 和人がアイヌを差別してきたからです。差別から逃れた結果です。つまり 、和人に「日本にはアイヌはもういない」と言われるのは 差別されてきた当時のアイヌの人々の切実な願いで努力の賜物だったのではないかと感じます。

 

恐らく30年前では 私の発言が差別だと言われていたのではないでしょうか…ホント何だか悲しくなります。