萩原健一と原田芳雄。そして、松田優作
「傷だらけの天使」
当時、めっちゃ憧れた一人住まいの朝食です。萩原健一主演「傷だらけの天使」オープニング。恐らく 誰もが真似をした朝食シーンでした。
私の大好きなテレビドラマ 2本です。
当時、原田芳雄【1940~2011】と萩原健一【1952~2019】は 両者二分するスーパースターでした。原田芳雄は映画俳優として、萩原健一は元ザ・テンプターズのリードボーカルで1960年代に大人気だった歌手です。 その後 萩原健一はテレビドラマ俳優としてスターになっていきました。
その時 松田優作は 文学座を一次試験まで合格したものの 結局は不合格になり 新宿ロックでアルバイトをしていました。 その時に知り合った 桃井かおりは優作が不合格になった文学座の俳優。一年先輩になります。 その桃井かおりが この子面白いと原田芳雄に紹介し 俳優連中の仲間と夜の街を飲み歩いたそうです。
一度だけ 原田芳雄の自宅に松田優作が招かれたそうです。連れは、原田大二郎 村野武範 桃井かおりと ウルトラセブンのアンヌ隊員こと、ひし美ゆり子さんです。 松田優作は 縁側のはじで ウイスキーボトルを片手に 独りで静かに飲んでいたそうです。原田芳雄は「不思議なヤツだな」と思っていたそうです。
松田優作をテレビプロデューサーに紹介したのは村野武範でした。
村野は、新進気鋭の俳優で「飛び出せ青春」に出演しています。その「飛び出せ青春」のテレビプロデューサー岡田晋吉に松田優作を紹介したようで 岡田はその後 「太陽に吠えろ」のプロデュースを手掛けています。
村野武範は 前日に松田優作に麻雀で負け 仕方なく 松田優作をテレビプロデューサー岡田に紹介したようです。人生 何がきっかけになるのか分かりませんね。
「探偵物語」
探偵物語は、1979年9月18日から1980年4月1日まで日本テレビ系列で全27話が放送されたテレビドラマでした。当初は、三流ドラマとして見られていましたが、第三話で辣腕女弁護士マサ子ちゃん役で賠賞美津子さんが共演し 関係者を驚かせ 一躍 メジャードラマとしての地位を獲得しました。当時の賠賞美津子さんは 映画界のドル箱スターで まさか こんなチャラけたドラマに出演するとはと マスコミや業界で話題になりました。
テーマ曲を歌っているのは「SHOGUN」 70年代後半に スタジオミュージシャンが集まって結成されたバンドです。 約3年弱の短命なバンドでしたが 「俺たちは天使だ」等 テレビドラマのテーマ曲に使われていました。 その後 一部の残ったメンバーは 西城秀樹の代表曲 ヤングマンで演奏されていたそうです。
このバンドも 二人のバンドマンが麻薬で逮捕され バンドが解散しました。
同時期に登場した YMO Yellow Magic Orchestra 細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一等も スタジオミュージシャンからのスタートです。 当時は スタジオミュージシャンからメジャー界に進出するバンドが幾つもありました。←事実と違いました。
当時のトップスタジオミュージシャンが終結したにも関わらず、名声を得ることなく消えていったバンド「SHOGUN」。解散せずに残っていたらたくさんの名曲をテレビドラマに残していったでしょう。
ちなみに ライターでタバコに炎を点けるシーン。炎を一番高くさせる為 100円ライターの炎を最大にセットしてと誰もが真似していました。
新宿ロックの話は…
ウルトラセブンの『アンヌ隊員』と『松田優作』と『新宿ロック』
…に書いています。 2018年4月投稿。