もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

紀尾井町の怪物 秋元康


f:id:mickymagicabc:20190110224910j:image

 

芸能界の力学をよく理解し成功したのが 秋元康がプロデュースしたAKB48でした。

 

2005年に誕生したAKB48秋葉原に自前の劇場を持ち『会いに行けるアイドル』を合言葉に 毎日公演を行うことにを特徴としています。

 

秋元康が この方法を取った理由は おニャン子クラブでの失敗と挫折でした。


f:id:mickymagicabc:20190110224938j:image

1985年にフジテレビで始まった『夕やけニャンニャン』秋元は 放送作家として 多くの曲の作詞を手掛け おニャン子クラブ仕掛人と思われていました。

しかし 実態はフジテレビ主導で おニャン子の利益はフジテレビに全て持っていかれました。

 

その失敗を受けてAKB48は 活躍拠点をテレビ番組ではなく 専用劇場とし そのために資産家の窪田康志氏をスポンサーとして招きました。


f:id:mickymagicabc:20190110225111j:image

 

AKBの曲のほとんどは AKBの運営管理会社であるAKS音楽出版権を握っています。

AKBは劇場を持つことで テレビ局を排除することに成功しました。だが それでは不十分です。皆さんも ご存知のように 芸能界の掟のようなパワーからの妨害を阻止し 協力を取り付けなければなりません。

 

 

芸能界のパワー 音事協には 共存共栄の考え方があります。つまり 音事協に利益をもたらさない新興勢力は危険視します。 『週刊文春』参照 『AKBがブレイクすると 音事協で会議が行われた。AKBメンバーを 各事務所にどう分配するか という話し合いだ。そして メンバーは各プロダクションに分配された』

 

AKB48のメンバーはオーディションに合格すると まずAKSに所属します。その後 売れ始めると 音事協系列のプロダクションに移籍するのが通例となっています。

 

移籍先のプロダクション関係者は『ボランティアだ』と言う。実際 メンバーのスケジュール管理はAKSが行い CMなどの仕事のギャラは AKBの仕事ならば AKSに入る。所属事務所には分配金が入るだけ。

 

 

事実上 AKB利権のほとんどがAKSが吸い上げる仕組みとなっています。音事協を敵に回さず 協力を取り付けるため 人身御供として メンバーは各事務所に預けられているにすぎない。 所属事務所としては ピンの仕事でなければ割りが合わない仕組みです。

 

 

かくして 秋元康は 主導権を放送局から奪い 談合によって利権をバラまき 芸能界 音事協からの妨害を回避した。AKB48が長期間にわたって芸能界に君臨できるのは こうした仕組みだからです。

 

 

秋元康氏の年収は50億円以上と伝えられています。 AKB48から、SKE48SDN48NMB48 ・HKT48乃木坂46JKT48SNH48 ・Thinking Dogs欅坂46けやき坂46・NGT48 ・BNK48 ・STU48ラストアイドルファミリー ・AKB48 Team TP・MNL48AKB48 Team SH 等の 各グループからの印税は はかり知れません。

 

各グループの一人ひとりが 青春を捧げ、夢を実現するために頑張る彼女達に対し AKSは、秋元康氏は、どう思っているのでしょうか? 


NGT問題で 秋元氏の態度に疑問を感じます。秋元氏は 自らプロデュースしたAKSを隠れ蓑として 振る舞っているようです。 一番の権利者は秋元康氏です。しかし、表立った行動は全て AKSに委ねています。あくまで 秋元氏はプロデュース業であり 運営側のAKSの人間ではないとの態度を貫き通すようです。 責任は全て AKSにあり 秋元氏は 責任のない裏の人間…頭の良いやり方…でも こんな事 許されていいのでしょうか?

 

 山口真帆さん と共に卒業する事を決めた お二人…他の事務所、例えばスタダに移籍すればいいじゃないと 誰でも思いますが それが 今の日本の芸能界では簡単には出来ません。 それこそ「芸能界の掟」です。もし あの三人に手を差し伸べると AKS事務所と全面戦争になります。AKS音事協を通して 所属メンバーを各芸能事務所に預けています。つまり 手を差し伸べた芸能事務所は AKSAKS関連事務所 また 秋元氏のノースリバー、そして 音事協関連事務所との全面戦争になってしまいます。「あの芸能事務所所属の芸能人とは 共演しません」と言われてしまうのが怖くて 媒体や局など 主要メディアが その芸能事務所の芸能人を出演させたくても 出演させられないという事になります。


今まで この手法で芸能界を去った芸能人はたくさんいます。これが「干された」という状態です。芸能事務所は 芸能人を無名時代から育て 有名になってやっと現金回収が出来ます。有名になって独立されたら芸能事務所は成り立ちません。そんな 意味で作られた音事協ですが 今では 「音事協こそが芸能界の掟」となっているようです。


暗い話ばかりで 山口さんには芸能界復帰は無いのか?と思われますが、一つ方法があります。 芸能界の掟の手が届かない新しいメディアでの活躍、このネット界での活躍です。NGT を辞められる三名さん 是非 このネット界で活躍して欲しいと願っています。