もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

何で 日本には 猫島が多いの?


f:id:mickymagicabc:20190109215721j:image

『猫島』… 猫好きにしてみれば 夢のような島。別名 猫島。 島の人口の何倍もの猫が住み着いているといいます。

 

 

最近 インスタ映えするという事で 人気があるスポットですね。

 

有名な島では 瀬戸内海海上に位置する愛媛県の青島です。

 

調べて見ると 他にもたくさんあります。

 

山口県平郡島山口県笠戸島香川県伊吹島。福岡県の志賀島

 

まだまだ いっぱいあります。

 

なぜ こんなに日本には『猫島』があるのでしょうか? 皆さん知っていますか。

 


f:id:mickymagicabc:20190109215829j:image

ある島の紹介記事に

『島に犬は持って入れない 昔からの言い伝えがあった』とありますが これは後付けの伝承でしょう。

 

答えは『ネズミを捕ってくれるので 島の人々が大切にしていた』からです。

 

昔から島の人々が一番悩んでいたのは 鼠の大量発生でした。奈良時代平安時代より 近海の島々に舟が行き来をするようになりました。

 

鼠は その舟に入り込み 島に上陸し  ねずみ算式に繁殖しました。

 


f:id:mickymagicabc:20190109220318j:image

柳田国男の『海上の道』には 鼠の伝承の話が 全国各地の島で言い伝えられていると書かれています。

 

『一番知られているのは 肥後の鼠島。今から200年前の西遊記という旅行記に書かれている。肥後と天草との間 小さき島あり。いかなることにや この島には鼠昔よりおびただく 元より小さき島なれば人も住まず ただ鼠のみなり』とあります。

 

 

この 鼠島。 全国各地の島で こんな風景を見ることが出来たようです。

 

資料によると

熊本県の八代沖の小島。山口県の片山島。伊予の黒島。周防の大島 等の島々が『鼠島』でした。

 

今の猫島に匹敵するくらい 鼠島がたくさんあったんですね。

 



f:id:mickymagicabc:20190109221027j:image

伊予の黒島の話『古今著聞集 13世紀』


『矢野ノ保という荘園のうちで 人里より一里ばかり離れた所 安貞の頃【1227年】桂はざまの大工という網人。網を曳こうとして伺いありく時 黒島の畔の磯の水面がおびただしく光るのを 魚と思い 網を投げ入れ引いたところ ことごとく鼠であった。それ以来 鼠満ち満ちて畠を食い荒らされ耕作が出来なくなった』とあります。

 

 

既に その時代から 鼠島があったという事です。

 

この『鼠の海渡り』は全国の島々の伝承にあります。


f:id:mickymagicabc:20190109220813j:image

北海道の奥尻島は 昔から鼠が多いと評判の島でした。 江戸時代 鼠が大量に発生し人々を散々悩ませました。ある夜 鼠は忽然と姿を消しました。次の日 漁師が月夜に おびただしく光る物が海を渡って 本土に向かっているのを見た。と言い伝えられています。

 

島の一部の人々は海に入って海鼠【ナマコ】になるのだと信じていた人もいたようです。

 

 

島の食料 全てを食い尽くした鼠は 海を渡り 次の新天地に向かって海を泳いだのでしょう。ものすごい生命力です。

 

近代になり 島に欠かせないのは『猫』という事で 島の人々は 猫を飼い 大切にしてきた…そして 全国各地の島々が『猫島』になった。

それが真実のようです。

 


f:id:mickymagicabc:20190109221112j:image