もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

♪"HANABI"を読み解く



♪"HANABI"

作詞:岩里祐穂
作曲:前山田健一
編曲:永井ルイ


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今夜は 経験のある方なら絶対に泣いてしまう曲です。

HANABI』… 『花火』は なぜ夏のお盆近くに打ち上げるのか?。 実は『花火』は死者への鎮魂。送り火の意味合いがありました。京都の「大文字焼き」が、お盆の送り火としておこなわれていることはよく知られていますが 『花火』も同じ意味を持っていました。

日本有数の隅田川花火大会は江戸時代、病気や凶作、飢饉で多数の死者が出ていたのを憂い、時の将軍吉宗が隅田川の水神祭りで大きな花火を披露し、死者の御霊を慰め悪疫退散を祈ったのが始まりだといいます。

あなたは 愛すべき方を亡くされたことは ありますか? 特に 病院で闘病中の友人やご兄弟、愛すべきあなたの大切な方…。年を重ねると 否が応でもそんなツラい経験をします。

この『HANABI』は 鎮魂歌でした。
それも ある方のために祈りを込めた鎮魂歌でした。

 


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たとえ 待ちくたびれ
あきらめたとしても
でもね 人はどこまででもやり直せるはずさ

見上げた夜空に 黄金[こがね]の花が咲く
遠く川面 揺らす音がして
どうしてもどうしても 追いかけてしまうよ

 


冒頭の意味は 最後にしましょう。
恐らく 読み解く内に 意味合いが分かるかもしれません。

♪"見上げた夜空に~"は 花火ですね。

『花火を追いかけてしまう』… 『花火』のホントの役割…死者への鎮魂として捉えると ストレートに意味が伝わります。あなたの大切な人、どうしても その人の想いを追いかけてしまう。 そんな意味も含まれています。

 


もう一度だけ
も一度だけ
君に見せたかったんだ
こんなにも美しいこの世界

だってそうさ君はがんばったんだ
逃げなかった強さを
僕は知ってるよ

 


作詞を担当した岩里祐穂さんは 以前 Twitterで …
『実はこの詞には、難病と闘ったあるアーティストへの鎮魂歌にと、そんな思いも込められています。感動的なバラードで思わず書きたくなった。今夏、壮絶なる生涯に幕を閉じた画家である彼の描く絵は、いつも希望そのもののように明るかったのですよ』と呟いていました。

そのアーティストの名は 伏せられていますが
この歌には そんな祈りが込めらています。

♪"もう一度だけ も一度だけ~"

その切実な願いが痛いほど伝わります。
後に残された人 その故人に対する愛が
溢れて出ています。


♪"だってそうさ君はがんばったんだ"

作詞家の岩里さんが 難病と闘った故人を偲んで書き上げた『鎮魂歌』ということが わかる歌詞ですね。私は 毎回 ここで ある人を想い 泣いてしまいます。 続く歌詞が 更に畳み掛けます。


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すぐに絶望することもできたろうに
泣きごと言っては困らせることもできたのに

聞かせて 内なる声を
ほどいて その苦しみを

照らした夜空に 何度も花は散り
止まることのない時の中で
どうしたらどうしたら 輝いてゆけるの

 


寂しくも悲しい気持ちを歌っているのに 伝わる景色はとても美しく、その紡ぎ出した『ことば』一言一言が 光輝いているようです。

特に ♪"聞かせて 内なる声を~"
のシーンは美し過ぎます。 神々しさ まで伝わる美しさです。

♪"照らした夜空に 何度も花は散り"
♪"止まることのない時の中で"
♪"どうしたらどうしたら 輝いてゆける"

この三行の歌詞で 私はこんな光景を思います。

『縁側のある部屋の灯りを消し 打ち上げられる花火を 私は 家族と共に見ています。その花火の輝きで 一瞬 部屋は照らされ 私たちの影が 部屋一面に大きく写し出されます。その幻想的な世界は 花火が打ち上げるたびに現れ 私はその美しい光景に心を奪われます。子供達は 庭の敷石がある場所で はしゃいでいます。 この幻想的な世界に唯一の日常。花火は 何度も何度も 夜空に光の花を咲かせます。現れては 消える 止まることのない幻想の世界に包まれているとき…ふと 『あぁ 父が帰って来た』と私は思います』

そんな光景です。 みなさん それぞれ思い描いて下さい。きっと美しい景色のはずですよ。


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君が欲しい
君じゃなきゃ
って抱きしめたんだよ ねえ 
その肌の温もりが消えぬ間に

だけどそうさ君と約束したね
一人でも前向いて
生きていけると

 


そうですね。人が亡くなるのは自然の法則。
後に残された人は それぞれ 前を向いて生きていく。

 

一瞬の光
僕たちの命なんて
火の花のように消えゆく為にあるの
一秒だって構わないのさ
燃え尽きていいから


人の命の儚さと花火の一瞬の輝きを比喩しています。


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もう一度だけ 
も一度だけ 
一緒に

 

もう一度だけ
も一度だけ
君に見せたかったんだ
こんなにも美しいこの世界

だってそうさ君はがんばったんだ
逃げなかった強さを
僕は知ってるよ
僕は知ってるよ
僕は知ってるよ

 

如何でしたか? このバラードの歌詞の美しさ。
自然と涙が出てきます。ホント素敵な歌です。
この♪"HANABI"は 聴く人それぞれの想いを重ねる
ことができる曲とも言えます。

さて 最初の…
♪"たとえ 待ちくたびれ"
♪"あきらめたとしても"
♪"でもね 人はどこまででもやり直せるはずさ"


この曲の最初に出てくる歌詞は ももクロ特有の思想、死生観の『輪廻転生』を歌っている と 私は読み解きました。

『人は どこまでもやり直せるはずさ』


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