もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

私が 静かに泣いた日

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自閉症について考える会』

東京のいろんなところで 『◯◯を考える会』なんてイベントや集まりが無料で開催されています。そんな集まりで『自閉症について考える』みたいなイベントがあり そこに参加した事があります。


自閉症の事をよく知ってもらう為に活動している 自閉症の子供たちを持つ親が主催していました。


そこで 自閉症の子を持つ親の体験談です。私の全く知らない世界で 聞いていて泣きました。 えっ! うそ!って話ばっかりでした…。それでも 親の愛情が自閉症の子供に通じた事がわかった瞬間 私は感動して涙が止まりませんでした。

自閉症は生まれつきの発達障害のひとつです。 アスペルガー症候群発達障害ともいいます。症状は 社会性、対人関係、コミュニケーション等の障害があります。原因は先天的な脳障害で 決して 親の育て方、接し方、愛情不足では無いことは医学的に証明されています。


生まれてから 三歳児くらいで 症状がわかってくるようで この発表会はそこからの家族に襲い掛かる体験談でした。

自閉症の息子を持つある父親の話。

医者から『自閉症』の診断が出たとき 両親は自分を責め苦しむようです。その苦しみを心に秘めながら 日々 子供に接します。自閉症の子は言葉を覚えるのが遅いようで、言葉とその意味とを繋げて考えるのが難しいようです。


そんな 日々の中 自閉症の事を両親は勉強します。一番いい方法は 自閉症の子を持つ親と 一緒に勉強することです。 世間を気にして家庭内だけで対応すると家庭が壊れてしまいます。
恐らく 新幹線で殺傷した自閉症の犯人の親は そんな両親だったのかも知れません。
不幸な事件です。決して犯人が自閉症だったから あの事件があったと思えません。


子供は良い、悪いの判断が出来ません。 親が これは良い、これは悪い と言っても子供は分かりません。 悪いことと声を荒げても 子供は癇癪を起こして暴れます。その時 父親が癇癪を押さえるために肩車をしたそうです。すると 癇癪で暴れていた子供が泣き止んで喜んだそうです。 以来 癇癪を起こすと肩車するのが習慣になりました。


子供は 違う考えで繋げて覚えます。癇癪を起こし暴れると肩車をしてくれると思ったようで 父親が留守の時は 母親がズーと肩車をしていたそうです。 ある日 母が泣いて父に訴えたそうです。『私 もう無理…死にたい。もう この子を殺して私も死にます』 そんな話をしているときに 肩車をせがむように癇癪を起こす息子を見て ホントに殺してしまおう…と思ったそうです。


次の日 家族で病院に行き 先生にその事を話すと…先生は『癇癪を起こした時の対処法は 布団に巻いて紐で縛って下さい』……両親は 空いた口が塞がりません。子供を布団にぐるぐる巻きにする? それこそ 子供虐待じゃないか? と思ったそうですが 先生の言葉を信じて 子供が癇癪を起こし暴れた時は 布団に巻いて紐で縛ったそうです。 何度も繰り返す内に 子供は癇癪して暴れる事は悪い事なんだ とわかったようです。 数年後 子供がやりたくない事があって癇癪を起こし暴れようとした事がありました。あっ またか?と両親は身構えたそうです。しかし 今回は違いました。自ら 布団に入り 癇癪をジッと こらえる息子を両親は目撃したそうです。
その瞬間 両親は涙を流し抱き合って喜んだと言っていました。 やっと 息子ひとりで対処 出来るようになったと…


それ以来 息子とのコミュニケーションに愛情の繋がりを強く感じたようで 父親は『素敵な特殊能力を持って生まれた息子に ホントに感謝しています』 『家族愛を毎日 感じて生活しています』と結んでいました。


もっと ホントは詳細に話していたのですが 細かいところは忘れてしまいました。 いつの間にか 私も我を忘れて 静かに泣いていました。

回りの人も感動して泣いていました。