もふもふ大好き 怪盗仏陀

のんびりと更新します。

ウルトラセブンの『アンヌ隊員』と『松田優作』と『新宿ロック』

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ももクロ百田夏菜子絡みで黒柳徹子さんをネットで検索していたら『?』 黒柳徹子美人過ぎ…と全く別人の写真が黒柳徹子さんになっていました。調べると…『ひし美ゆり子』さん…ひゃ~ 私の小学生の頃のアイドルじゃないですか。


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あの『ウルトラセブン 地球防衛軍ウルトラ防衛隊のアンヌ隊員』です。毎週欠かさず見ていた『ウルトラセブンのアンヌ隊員』との再会です。

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みなさん『ひし美ゆり子』さんって知っていますか? 団塊の世代のアイドルです。このアイドルフェイス…今見ても綺麗で可愛いですね。 でも 幼かった私には『アンヌ隊員』のイメージしかありませんが…。


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実は私…一度『ひし美ゆり子』さんと電話で話した事があります。今から15年くらい前です…その頃 私は『松田優作フリーク』で 優作が飲み明かした下北沢や新宿 渋谷 原宿など あちこちに残る松田優作さんの伝説の地を巡り歩くのが好きで 夜は優作ゆかりのバーで一人で飲むのが好きでした。勿論 優作主演の映画DVDは完全コンプリート。 あの『探偵物語』も…ボックスでコンプリートしていました。


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私は友人と一緒に新宿で飲む事となり…『新宿ならここでしょ』ってことで新宿の『ロック』で飲むことにしました。このバーは1970年から松田優作が数年間アルバイトしていたバーで その頃は…原田大二郎 村野武範 桃井かおり 原田芳雄 萩原健一 など そうそうたるメンバーが客として来ていました。そして ひし美ゆり子さんもそのメンバーのひとりでした。

この時期 原田芳雄 桃井かおりは既に俳優として成功しており有名人でした。萩原健一は60年代のバンドブームでザ・テンプターズリードボーカルでスーパースターの地位にいました。

原田大二郎 村野武範は 劇団員として頭角を表し テレビ進出を始めたばかりの若手俳優
ひし美ゆり子さんは ウルトラセブンで『アンヌ隊員』の役に抜擢された新人俳優。…1970年初頭はそんな時代でした。


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毎夜…お酒を飲みながら演劇論を闘わせたりしたのでしょうね。松田優作さんはバーテンダー兼用心棒的な仕事をしていたそうで…店の中のイザコザを解決していたそうです。…あのフェイスで空手の有段者ですからね。山口で相当修羅場を切り抜けた武勇伝の持ち主で胆も据わっています。ひし美さんは『アンヌ隊員』の頃も連日来ていたそうです。


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【アンヌ隊員フィギュア】


ひし美ゆり子さんが 新宿ロックのお話をされていました。


🍾新宿にロックという行きつけのバーがあった。
遥か昔新劇の俳優に初めて連れて行かれ、いわば私の新宿デビューだった。
そこは新劇の役者や新鋭作家が屯していて、単一で行ってもすぐに誰かと打ち解け、酒好きで寂しがりやの私には恰好の場所だった。
すぐにハマり独りでよく通ったものだ。

50がらみの大ママと鈴を転がした可愛い声のお嬢さんが店を切り盛りしていたが、
”勝手に呑んでいって”と客への扱いが少々ぞんざい、そこが満更お客に気を使わせない自由感が居心地のイイ場所だった。

デビュ前の松田優作がバーテンのバイトを始めたのも通い始めて程なくしてだ。
【あれから50年…アンヌの独り言より】


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そんなバーで 友人と飲む事に…切り盛りは二代目ママ…先代の娘さんです。 70年代の頃から母の手伝いでバーで働いたそうで 当時の思い出を何時間も話して頂きました。

…そんな流れで『ひし美ゆり子…アンヌ隊員』の話に…ママは突然『ちょっと待って…』と席を立ち携帯である人に電話し出しました。ママ『…本人。そんな熱い人だって言ったら 喜んでいるよ』って私に携帯を渡します。

『えっ…えっ…えっ』 戸惑う私の耳元に『もしもし…ひし美です』…ひゃ~ 話した内容全く記憶していません。『松田優作のファンで…ひし美さんもウルトラセブンで…』なんて事を言ったような…。最後の『ありがとうございます』が強く印象に残っています。


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あの思い出の 新宿のバー ロックも無くなってしまいました。

1970年代 古き良き昭和のど真ん中の時代。新宿の地下のバーで 毎夜 演劇論 映画論を酒をのみながら話し たまに 話がヒートアップしケンカになる。客のほとんどが芸能 演劇 舞台 映画 テレビの関係者…。

恐らく このロックで酒を飲み交わして出来た作品もたくさんあったでしょうね。


新宿のバー『ロック』…私にとっては夢の…まさに伝説のバーでした。

私と同じ想いで ロックを訪れた人の中には 内野聖陽さん 岸谷五朗さんなどの将来有名になる俳優もいたようです。

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写真は 新宿ロック時代の松田優作さんです。素人とは思えぬ雰囲気ですよね。バーテンダ兼用心棒って意味わかるでしょ。


… 俳優 村野武範は この風貌に圧倒され 優作をテレビプロデューサーに紹介しました。それがきっかけにして 優作は『太陽に吠えろ』のジーパン刑事役としてデビューしました。… 世界レベルの俳優 松田優作の誕生です。


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新宿のバー『ロック』は この辺りビルの地下にありました。