もふもふ大好き 怪盗仏陀

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「秘仏」 仏像修復のお話

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以前 京都に行ったとき 時間が余ったので 前から行きたかった 仏像修復の現場に行って来ました。 この仏像 平安時代に制作されたものです。顔の裏に当時の記録が書かれています。この仏像ひとつで 銅320キロ【御用達八貫三百匁】の価値と書かれています。 制作当時は全身金に覆われていたのが分かります。


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この文字…平安時代の人の文字です。今から…900年~1200年前くらいですかね。仏像の足元裏には 印を結んでいる絵がかかれています。


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安置されていた場所は 一乗寺下り松(いちじょうじ さがりまつ)京都市左京区一乗寺花ノ木町。なんと…宮本武蔵と吉岡一門が決闘した付近のお寺です。 この仏像 あの有名な決闘も静かに見守っていたんだろうと思うと何とも言えない感動を覚えます。


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仏像修復の仏師さんのお話では 制作して1000年近く経つと 木の表面が炭化するそうで 仏像全体が真っ黒く脆くなるそうです。指の白い部分は修復した場所です。


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指が完全に欠損していたそうで 印の形は今でも同じなので 当時のまま復元できます。 驚きは 全く継ぎ目のないツルツルの表面で 1000年前の指と現在の指が全く違和感がありません。 完成まで後 数年はかかるそうです。 「秘尊」と最後に書かれています。とても大切にされてきた 仏様なんですね。


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この仏様のお顔は 大変素晴らしく美しいと仏師さんが語っていました。 …金色に光輝く修復した この仏様を早く見たいですね。

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